漁港にて

父の命日からちょうど1週間目。
仕事で郷里の近くに滞在しています。

ここには小さな漁港があり、小さい頃には家族で泊まりに来たこともあるそうです。

仕事を終え、ひとりで近くの料理屋に。
父が好きだった料理をたくさん注文して、父の写真と酒を酌み交わしました。

「オレハ、ガンバレテルカナ?」

私の質問にもちろん返事はありません。ただ父の優しい笑顔がそこにあるだけ。
なぜか無性に子供たちの声が聞きたくなりました。