さて、ここでひとつ気をつけてほしいことがある。
「マーケティングの日本語訳は売れる・儲かる仕組みと覚えなさい!」と言ったが、これは決して「マーケティングとは何か?」の答えではない。マーケティングの意味が、いまひとつ理解できなかった人のための裏技に過ぎない。
では、マーケティングとは何か?
その答えは実はあなたが自分で見つけなくてはならない。
どのような手段で売れる・儲かる仕組みを作るのか?それはあなたの経営スタイルであり、ビジネス・スタイルである。つまりマーケティングとは何か?とは、あなたの生き方そのものでもあるのだ。
単に売れる・儲かる仕組みを作るのならば、どのような方法を用いても作ることはできる。
事実、販売戦術の中には、心理学を悪用した、だましや、心理誘導のテクニックがある。そのテクニックの使用が商取法上で禁止されていれば、それは立派な犯罪だ。もちろんあなたは絶対に犯罪者になってはいけない。
大先輩に「マーケティングとは何ですか?」と伺ってみる。そこには経営観や人生観を見て取れる。
松下幸之助は「マーケティングとは、つまりお客さまは神様だということだね」と言ったとか、言わないとか。
自らが発明家で日本発明振興協会からも表彰された、ある経営者は「マーケティングとは、お客さんにびっくりしてもらうこと」だと言った。
私は本書の中で「マーケティングとは、独自性を磨きユニークな存在になることだ!」とこれから主張する。
さあ、あなたは、マーケティングとは?にどんな答えを見つけるのだろうか?