マーケティングを極めすぎれば売れなくなる!
誤字ではない。実はこれも真実だ。なぜか?
マーケティングを間違った考えで極めてしまえば、それが売れない・儲からない仕組化してしまう。間違った考えとは、既成のマーケティング戦術を学び、それをそのまま実践してしまうことだ。
つまりそれは、誰かと同じことをする!ということを意味している。そして、誰かと同じことをしてしまうことこそが、商品がヒットしない最大の原因なのだ!
この数年、マーケティング戦術の中でも、キャッチコピーやセールスレターに関するテクニックの研究とその進歩はめざましい。
だがある日の新聞広告を見て私は考えさせられた。掲載されていたほとんどすべての広告に「無料小冊子プレゼント!」と書かれていたのだ。「限定100名さま」「無料進呈」「まだ□□は買わないでください」と、中の文章表現も、驚くほどそっくりだ。
「無料小冊子プレゼント」が、その会社にとって効果のある方法かどうかは知らない。だが、同じ広告紙面で同じテクニックが用いられていることには、単純に疑問を抱かざるをえない。
恐ろしいことに名前も業種も住所も、まったくちがう会社のはずなのに、広告上では同じ会社に見えた。言い換えればその会社本来の顔はどこにもないのだ。
ある日、私は心理学を利用したセールス・テクニックに関する書籍を読んだ。内容は非常に興味深く、その内容に興奮した。
ところが翌日、訪問してきた顔見知りのセールスマンが、その書籍に書かれていたのと、まったく同じテクニックを私に仕掛けてきた。正直なところ、人と人としての信頼関係が損なわれてゆくのを実感してしまった。
より多くのマーケティング戦術を学ぶことは確かに大切だ。しかし、それをそのまま実行してはいけない!
書籍で紹介されたような戦術は、誰もが手軽にマネできる。そして実際に多くの人がマネをする。やがてそれに顧客も飽きてしまい効果は消えてゆく。そんな戦術を選択していれば、効果がないばかりか、場合によっては、あなたらしさを失う結果にもなりかねない。
本当に重要なことは、効果が高いことが実証されている広告テクニックを用いることではない。他社からではなく、あなたから商品を買うべき理由を、あなたが心から自信を持って顧客に伝えられる!という事実。
実は本当に必要なことはこれなのだ!