【真実のマーケティング用語辞典】
SWOT分析(スオット分析)とは?
強み(Strength)
弱み(Weakness)
機会(Opportunity)
脅威(Threat)
この4つを分析することを、それぞれの頭文字からSWOT(スオット)分析と呼ぶ。
SWOT分析についてはあなたもよく知っているだろう。この分析ツールで自社を分析してみたことはあるか?その経験があればおそらくこんな感想を持ったはずだ。
「だから何だ?」と。
逆SWOT分析は強力な戦略構築ツールになる!
自社の状況を「強み」「弱み」「機会」「脅威」に分けてみてもまったく何の答えも与えてくれないのだ。そう!SWOT分析は戦略構築のツールではなく、あくまでも分析ツールだからだ。
しかしこのSWOT分析を元に、逆SWOT分析を行えば、それは非常に強力な戦略構築ツールとなる。
つまりこういうことだ。
強みは弱みになる可能性がある。強みはさらに磨き上げろ!
弱みは強みに転換する。転換するためには販売ターゲットを変更せよ!そうすればあなたは、独自性の高いユニークな存在となれるのだ!
機会は脅威だと考えよ。誰もが同じようにそれを機会だと感じている。あなたが考えているのと同じ戦略を競合他社も必ず実行するのだと考えた方がいい。
脅威は機会に転換せよ。脅威の情報は新たな市場の産声だ。誰もが脅威だと感じている間に、あなたはあなたの強みを生かし、抜け目なく生まれたばかりの市場に参入せよ。
SWOT分析はわかりづらい。だいたいそれが弱みに分類すべきか強みに分類すべきかがわからない。これが定説だ。しかし、使い方ひとつで強力な戦略構築ツールになるのだ!
多くの会社は意外に競合他社の動向をよく知っている。
もし競合他社の情報にあまり自信がなければ、これも雑談で顧客と雑談させてもらえばいい。あっと言う間にあなたも情報通だ。
さて競合他社の情報が集まったらぜひ、強みと弱みに関して徹底分析をしてみよう。
もちろん逆分析だ。
自社の場合とは反対に「弱み」だらけにしてゆくのだ。
他社の強みから弱みを発見し、他社の弱みは徹底的に攻撃する戦略を構築するのだ。
例えば他社商品の利点にどんな弱みが隠されているのかを徹底的に考えてみてほしい。そしてその仮説を顧客に確かめてみてほしい!それが第3章で説明を行うヒット商品の源泉となる。
独自性の高いユニークな商品は決して偶発的に生まれるものではない。こうしたシンプルなステップを積み重ね、必然的に生みだすことができるのだ。
真実のマーケティング用語辞典
マーケティングインストラクター 森本尚樹