地域振興、地域創生とプロジェクティング

地域振興、地域創生とプロジェクティング

いよいよ地方創生政策が本格的にスタートしました。

私は10年前まで企業の中で、新商品の開発や新事業の創出の責任者をしておりました。経験年数は約18年です。

18年のうちで約10年間は本当に悪戦苦闘の毎日でした。
何をやってもうまく行かない。それが10年間の私でした。

「なぜだめなのか?」「どこがいけないのか?」耳から煙が出るほど考え続け、試行錯誤し続けました。その結果、誕生したのが森本式マーケティングメソッドでした。

私はおそらく誰よりも長い期間、たくさんの失敗を経験したマーケッターだと思います。しかしこの失敗経験は私にとって武器に他なりません。

話を戻し、結論だけ書きますが、地域創生の進め方に関して懸念していることがあります。それは私の失敗経験がその警告を鳴らします。私が懸念しているのは、

1.補助金を受給することでメンバーの思考が停止することはないでしょうか?予算は時にメンバーの思考を停止させてしまいます。本当に自らの大切な資金を費やすのと同じだけの思慮や覚悟をもって真剣に使徒を考えらているでしょうか?申請書ありきの予算になっていませんでしょうか?予算を計画通りに使うことの方が目的化してしまうことは本当にないでしょうか?創意工夫をして1円でも節約して、その予算を他のもっとすてきなアイディアに回すことはこの仕組みの中でできるのでしょうか

2.補助金を受給することでメンバーが本来考えるべきことを外部の「プロ」に任せてしまうことは本当にないでしょうか?本当に大切なことを、「プロ」に丸投げしてしまうことは本当にないでしょうか?確かにクリエイティブの面でプロはプロの仕事をしてくれます。しかし、「プロ」は事業に魂までは入れてくれません。魂を入れるのはプロジェクトメンバーであり、「プロ」を動かすのはあくまでもメンバーであるべきなのです。「プロ」が創作したすばらしい企画書に心を奪われてしまい、メンバーの責任を放棄してしまってはいないでしょうか?

3.補助金を受給することで申請書に記載したKGIやKPIなどの目標の達成にばかり気を取られることはないでしょうか?事業は時に時間を掛けてでも着実に成功させるべき時があります。それは10年、20年と続く事業を作り上げる時です。短期の成功は本当に未来につながっているのでしょうか?あせらないことや自らの強みを捨てずにあくまでも生かし切ることは本当にできるのでしょうか?長い目で事業を育てることは本当にできるのでしょうか?

4.他所での成功事例という甘いストーリーに対して疑問を持つことはできるでしょうか?他所での成功のトレースで本当に成功できるのでしょうか?他所にはないものを我々は持っていること。実は他所が持っているものを我々が持っていないことはよくあります。本当に他所の成功事例は安全なシナリオでしょうか

5.プロジェクトメンバーに本当にオーナーシップはあるのでしょうか?そこにパッションはあるのでしょうか?グリットし続けられる信念や喜びや覚悟はあるのでしょうか?責任という言葉に萎縮して成功することではなく、失敗しないことにメンバーの気持ちが向かうことはないのでしょうか?地域の物産品をただ瓶に詰めて「プロ」がデザインしたラベルを貼って、「プロ」が作ってくれたホームページを利用してインターネットで販売しようとしていないでしょうか?もちろんこれはデフォルメした表現です。でも本当にそんな簡単なことなのでしょうか?

私は10年の試行錯誤の後に独自のマーケテンング戦略と①経費予算なし、②専任者なし、③権限なし、④天才なし、⑤期待なしで、社内から横断的に集められた5名のプロジェクトメンバーで累計100億円を超える商品群を創出した経験があります。

この方法をメソッド化してそれから10年間、さまざまな企業に導入していただき成果を上げてきました。成功率はほぼ100%です。この方法を私はプロジェクティングと名付けました。

プロジェクトをingする、プロジェクトを動かすという語源と共に、森本式マーケティング+森本式プロジェクト運営方法=プロジェクティングの意味を込めています。

プロジェクティングのメソッドの中では特に「①経費予算なし」は重要な成功の秘密となります。地域創生でも同じことだと思います。誤解がないように補足させていただければ補助金を獲得することは決して悪いことではありません。しかし、そこにはたくさんの落とし穴があります。

地域振興、地域創生のご担当者の方、ぜひ一度、私と情報交換をさせてください。
セミナーやコンサルティングを売り込むことは絶対にありません。地域創生に生かせるプロジェクティングのノウハウに関しては無償で情報をご提供させていただきます。