私のマーケティングセミナーにご参加された方はご存じだと思いますが冒頭で「専門用語は使いません」と宣言します。
専門用語は魔法の呪文です。専門用語を使用すれば自分がステップアップしたような感じがします。専門用語を使用すれば戦略思考ができていて、戦略がちゃんと動いているように感じます。
専門用語は魔法の呪文です。それは自分を騙す呪文です。専門用語を使用することにより感じる上記のような感情はすべてフェイクだと思っています。
事実、専門用語をまったく使用せずにマーケティングのセミナーを行えるようになるまで、やはり努力と時間が必要でした。言葉をすべて自分の言葉に置き換えるためにはより深い理解が必要でした。
しかし誤解のないように言えば専門用語には興味をもっていただきたいと思います。
専門用語を自分の言葉で完全に語れるようにひとつひとつを深く考えてみてください。
それはすばらしい学びになると思います。
そして実は最新の専門用語もその本質はごく「あたりまえ」のことだったりします。
さて、私が気になっている専門用語として「グリット」がありますが、これはそのまま「グリットする」という造語を作り、そのままお伝えさせていただいております。
これに関連して最近、ちょっと気になっている専門用語はKGIとKPIです。
知っている方は今さら感のある用語であり、知らない人も意味を聞くと「そんなのあたりまえのことじゃん」と思い、コンサルタントなんかが使用すると専門家感を醸し出される言葉です。
KGIは キー ゴール インジケーター
KPIは キー パフォーマンス インジケーター
の頭文字だそうです。
(何も調べずに書いているので詳しくしりたい方は改めてネットで検索してみてください)
キーは「重要」、ゴールは「達成目標」、パフォーマンスは「行動」、インジケーターは「指標」です。
(パフォーマンスの定義(訳)には諸説あります)
つまりKGIは「重要達成目標指標」
KPIは「重要行動指標」
となります。
「1か月で3000円を貯金しよう」がKGIです。
指標な訳ですから3000円貯金できなければ目標が達成できていないと評価できます。
目標があればそれを達成しようと頑張る訳ですが、目標達成のためにはパフォーマンス、つまり行動が必要です。
「毎日10円づつ貯金しよう」
「そのためにコーヒーは10円安いあっちの店で飲むようにしよう」
「10日に1回、10日間で300円貯まったかどうかを確認しよう」
「もし貯まっていなかったらその日はコーヒーを飲むのをやめて不足分を貯金しよう」
これがKPIです。
KGI ← ①KPI ②KPI ③KPI ・・・・となる訳です。
あなたはこのシナリオに無理がないように戦略と戦術が立てられていますか?
そもそもKGIがありますか?KPIを満たすことでKGIが完結できるような無理のない関連性が構築できていますか?
言葉は難しいですがその本質はごくごくごく基本的なことです。
KGIやKPIという言葉なんか覚えなくてもいいです。
いつか必要が生じて誰かに何度も聞かされているうちに覚えるでしょう。
そして私が言いたいことはKGIやKPIの重要性などではなく、その本質を何度も何度も考えてみることの重要性です。
どんなに権威ある理論でも、どんなに有名企業が導入した、どんなにどこかの誰かがこ成果を出したと聞いても、まずは自分の頭で疑ってみることです。(私の主張ももちろん疑ってください)
自分の頭で考え、自分で自分の腑に落ちるまで。
ショートカットをしようなんて考えないで失敗から学んでください。
失敗するということは行動したと言うことです。
KGIもKPIもあたりまえで重要なことですが、今日、このブログで伝えたかったことはそちらの方です。
皆さんのお仕事の成功を心からお祈りしています。