コンサルタントという仕事

2013/02/08 15:27:55

コンサルタントという仕事をはじめてからもうずいぶんとたちました。
私はコンサルティング会社で働いたことがありません。師匠と言えるコンサルタントもいません。

 

だからコンサルタントは、コンサルティング会社は、こうあるべきだと言う既成概念はありませんでした。何も知らなかったのです。

同時に私はこれまでに、たくさんのコンサルタントと称する方と、直接的又は間接的にお仕事上でお付き合いがありました。

 

勉強になることも、もちろんたくさんあるのですが、正直に言えば違和感を感じることも少なくありません。それはコンサルタントとクライアントとの関係性です。

 

コンサルタントの中にはクライアントのことを見下す発言をする人が少なからずいます。
「売上を上げることができないだめな経営者」
「ネットのことも知らない時代遅れの経営者」
そんなキーワードを何度も何度も耳にしてきました。

 

でも本当にそうでしょうか?

私のクライアント中で中小企業のほとんどすべてが、出会った時には売上が低迷して困っていらっしゃいました。でもそのすべての会社がすばらしい商品やサービス、すばらしい技術や考えをお持ちでした。

 

すばらしい信念やすばらしい使命感をお持ちでした。

 

ただマーケティングの知識がほんの少しだけ少なかっただけなのです。戦略的に相手先と交渉事を行ったり、有利な契約を取り交わしたりするためのノウハウをほんの少しだけ知らなかっただけです。だからその時に苦戦していたのです。

 

私達、コンサルタントはその方法を知っています。

 

その多くは「情報」という形で、そしてわずかに「経験」という形で。
コンサルタントは成功であれ失敗であれ経験を積むことができる仕組みがあります。
それがコンサルタントが「人の金を使って実験をする奴ら」と揶揄される所以でもあります。

 

我々コンサルタントの知るノウハウなど、クライアントが作り上げてきたものに比べれば、その価値は遥に低いものです。私はいつもそう考えています。

ましてや我々がクライアントを見下すことなどとんでもないことです。もちろんそれはすべての会社、すべての経営者に当てはまることではありません。

確かにそもそも人として尊敬できない人だっています。
最低限のルールを守れない人も残念ながらいます。
商品やサービスを顧客に提供すべきではないほどいいかげんで、モラルのない仕事をする人も確かに世の中には存在します。


ではどうするのか?

それは我々がそうした人をクライアントとしないことで解決します。
そうすればすべてのクライアントは間違いなく尊敬すべきクライアントになります。
何かを持っていれば、何かが足りない人は決して見下したりすべき人ではありません。

 

その足りない何かを補いクライアントの夢を叶えるのが我々の使命だと考えています。

 

「ねえ森本さん。この商品いいでしょう?いいと思いませんか?でもねあまり売れないんですよ。どうしてですかね。この商品がもうちょっとだけ広まって、もうちょっとだけ人のお役に立てれば、もうそれだけでいいんです」

顧問契約を結ぶ以前に私は何度、何度ももこの言葉に出会ってきました。

この言葉がこの方に弊社のクライアントになっていただこう、と思うきっかけでもありました。

おかげさまで現時点で進行中のものもありますが、ここまですべてのクライアントが売上を向上させることに成功しています。

その中には圧倒的な成功を修められたクライアントもいらっしゃいます。しかも5年先はもちろん、10年先20年先の展望も夢見ることができる内容で。

「もうちょっとだけ売れれば・・・」とおっしゃっていた日のことが笑い話になっています。
苦しかった時期のことは反対に良い思い出になっています。

言えることは「みんなで頑張った」ただそれだけです。

クライアントのみなさんと共に万歳ができる日を夢見てこれからも私達は頑張ります。

弊社のクライアントの皆さま、本当にありがとうございます。
私は幸せなコンサルタントになることができました。