「マーケティングは他社の強みを捨てることから始まる」(明日香出版社)がフジサンケイビジネスアイ、日経MJに続き、「日本一明るい経済新聞(ビジネス・サクセス・ジャーナル」(産業情報化新聞社)
私をマーケッターとして育ててくれたのは営業マンたちです。私が師匠と敬うのも、私が兄貴分と慕う方もすべて営業です。これが私にとって大きな資産です。
営業に育てられたマーケッターというポジショニングはとてもユニークです。
営業出身のマーケッターはたくさんいます。又、デスクワークや理論中心のマーケッターも同様にたくさんいます。でも私のようなポジショニングのマーケッターには、ほとんどお会いしたことがありません。
私のマーケッターとしての第一歩は営業同行から始まりました。いわゆる鞄持ちです。そこで営業の理念をたくさん叩き込んでもらいました。営業マンは必ず何かしらの哲学や美学をお持ちでした。そんな中でさまざまなことを学ばせていただきました。
同時に本社のマーケッターという立場であったことから、本社スタッフ部門に対する辛辣な不満も聞かされることになりました。この修行期にたくさんのことを学びました。それは常に全体最適を志向する考え方です。
結果として営業のためでも、開発のためでも、生産のためでも、本社スタッフのためでもなく、顧客のために何を選択すべきかを志向する視点です。こう志向することこそが、最終的に会社に利益をもたらす、近道であることを学びました。