当社の入居するオフィスビルでも夏の節電対策の案内が回ってきました。できることは少しでも協力したいと思います。
そしてこれが今年だけのことではなく、これを機会に少しだけ控えめなライフスタイルが定着する機会になればいいと考えています。
確かにビジネス上ではそれで困る人もいるはずです。しかし生き残ることができるのは、常に変化したものだけです。これは進化論のダーウィンも述べていることです。
強いものではなく変化することができた種だけが生き残ると。脅威は新たなビジネスの産声です。しっかりこれを抱きましょう。
さて節電と言えばこんな小話をご存知でしょうか?
ある巨大工場がありました。そこは24時間ロボットが働き続ける最新鋭の工場です。どこま制御もほとんどがコンピュータが実施しており、常駐の警備員を除いては人はほとんどいません。警備員はいつもガラス張りの工場の中で無数のロボットが作業しているのを、ため息を付きながら見ていました。
一方、上層部はさらなるコスト削減を工場長に指示しました。ロボットの制御プログラムを見直し、消費電力も、人もけずれるところまで削りました。でもコスト削減は乾いた雑巾を絞るようなものでした。頭を抱えていた工場長のところに警備員が来ました。
「工場長、もしも私が経費をあと15%以上削減できると言ったら、ボーナスをはずんでもらえますか?」
「もちろんだ。でもそんな方法が本当にあるのか?」
「もちろんですとも」
さてこの警備員はどんな方法で経費を15%カットすると言うのでしょうか?
皆さまはおわかりになりましたか?実は思考の死角がここにはあります。
警備員は工場長を連れて工場の中を歩き回りました。
そしてパチン、パチンと作業場中の電気を消して回りました。やがて工場の中はまっくらになってしまいました。
「ロボットは真暗でも誰も文句を言いませんからね」
暗闇の中でロボット達がもくもくと作業を続けていました。
思考には必ず死角があります。