仙台駅で被災し3日間48時間を避難所で過ごしました。
ブログやツイッターでそのことを知った方々から次々にメールが届き、
「私に何か出来ることはありませんか?」とたくさんの方が書いてくださいました。
その言葉が真っ暗な避難所の中で、どんなに支えになったかわかりません。
私は被災地から1歩離れてしまえば、もう被災者ではありません。
少し不自由ながらも変わらぬ生活を取り戻すことができます。
私はあの日、被災地から脱出できたことに狂喜しました。
そしてその翌日、そのことを心から恥じました。
被災地に暮らしていた方々は、被災地から離れることはできません。
そこに生活の基盤のすべてがあるから。
たとえそこから離れたとしても被災者であることから逃げることはできません。
今、日本中の方々が自分にできることはないだろうか?と問い掛けています。
そして多くの方はまだその答えを見つけることができていません。
私もその答えを探していました。
その一方で私はその答えを知っていました。
仙台から帰ってきた翌日から精力的にクライアントを訪問しました。
多くのクライアントがこの震災により大きな打撃を受けました。
多くのクライアントが消沈していました。
「今はとにかく何をやってもだめですね。しばらくはおとなしくしてますよ」
私はクライアントの方々に提案をしました。
それでも今、ビジネスを進めてゆくことを。
進めることが出来なければその用意をはじめることを。
この状況を冷静にふまえて戦略をすべて見直してみることを、
半月後、1ヶ月後にさまざまな状況が好転することを信じて、
その時に行うべきことを一緒に考えました。
しっかりとビジネスを行うこと。
それがビジネスの世界に生きる我々の使命だと思います。
その先には自分達にしかできないオンリーワンの貢献があるはずです。
そしてそれが社会を心を生活を再生する原動力となるはずです。
ミュージシャンは音楽を奏でるべきです。歌を歌うべきです。
ビジネスパーソンはビジネスを進めるべきです。未来に夢をはせるべきです。
確かにそれは今日ではないかもしれません。
でもそれは明日かもしれません。
祈ること、悲しむこと、畏れること、まだまだ続きます。
しかし希望を紡ぐことも少しずつはじめましょう。
この10日間、実は自分のことは何ひとつ動かすことができませんでした。
しかし、続々と訪問したクライアントから、前進の報告をいただいています。
このままでは私は口だけの人間になってしまいます。
私自身が前進をはじめたいと思います。
今すぐではないかもしれませんが、
これから半年、1年先に貢献できる、
私だからこそできることを、私ではないとできないことを、
これから粛々と準備し、進めてまいりまいります。