私の超簡単マーケティング理論のひとつに「3サプライズ法」というものがああります。
ロングセラー商品となるためには、3つの驚きが必要だという理論です。
まずこの「驚き」は大別すると2つに分解することができます。
① 購入前の驚き
② 購入後の驚き
そしてさらに購入前、購入後にはそれぞれこんな「驚き」をセットする必要があります。
【購入前】
① 顧客の知らなかった事実の驚き
【購入後】
② 顧客が期待していた以上の驚き
③ 顧客が期待していなかった驚き
これをもう少し簡単に言うとこうなります。
購入前:商品がよさそうなこと
購入後:商品が本当によいこと
商品がよくても商品は売れません。購入前は商品はよさそうであることが必要なのです。そして購入後は期待以上、それ以上に商品がよくなくてはいけません。特に③の「顧客が期待していなかった驚き」は感動と口コミを誕生させるポイントです。(この話はまた改めて書きますね)
さて今日は商品がよさそうについて考えてみます。
ではさっそく練習問題です。
ビリーズ・ブートキャンンプのヒットの秘密は既に書きました。前回は同じく私の超簡単マーケティング理論のひとつである3S発想法を元に分析をしました。
要するに他のダイエット商品の争点である「楽して痩せる」ことを捨て、「新兵訓練というシチュエーション」に支えられ、負荷の高い運動をさせて痩せるというコンセプトを作り上げた。そうすることで期待以上、期待していなかったほどの効果が実感できる。こう分析しました。
ビリーズブートキャンプを紹介した日のブログ
ではまずこのVTRを見てください。そしてよく観察してください。何がわかりますか?
実はこれはビリーズブートキャンプの映像ではありません。よく背景をごらんください。壁には「TaeBO」(タエボー)と書かれていますよね!?
実は・・・・
ビリーズブートキャンプの原型はこのタエボーというエクササイズなのです。
名前の由来はテコンドーとボクシング。
ビリー隊長のコスチュームなんかも・・・・な感じです。
しかしVTRをご覧いただいた通り、内容は既にビリーズブートキャンンプと同じものが完成されています。この商品はもちろん口コミでは話題になりましたが、ヒット商品にはなりませんでした。今はどのマスコミにも好意的に取り上げられていますが、タエボーの頃はその少しかわいらしい名前のせいで、マスコミにもからかわれぎみな取り扱いだったそうです。
ポイントを繰り返します。あなたの商品が売れないのは、商品が良くないからではないかもしれませんよ。
購入前には商品はよさそうでなくてはならないのです。
あなたの会社の商品の販売戦略を一緒に見直していきましょう。