私は数年前にあるストリートバンドに出会いました。
弊社の事務所は横浜の馬車道にあるのですが、
数年前に1日も1時間も休みがないほど仕事を入れていた時期に、
疲れ果てて事務所に帰るために桜木町駅に降り、
そこでそのバンドに出会いしました。
バンド名だけを覚えて事務所に帰り、
インターネットで検索しましたが見つかりませんでした。
とても印象に残るバンドでしたがそこで細い糸は切れました。
ところが半月後に偶然にそのバンドと桜木町駅前公園で再会しました。
スタッフの方からチラシをいただきました。
バンド名はカタカナではなくローマ字でした。(カタカナで検索すると関係のないサイトが上位に来てしまう)
ようやくインターネットでホームページを見つけることができ、切れた糸は繋がりました。
さっそくストリートライブの予定をスケジュール帳に書き留めました。
出張の帰りタイミング合えばストリートを聞きに行きました。
仕事しかなかった毎日に彼らは魔法のような時間を与えてくれました。
明日また走れる勇気をもらいました。
うまくいかない時にもまたリセットして頑張れる力をもらいました。
そして1年間頑張ってきた自分のご褒美に彼らのワンマンライブに参加しました。
そこで彼らの、そして彼らを応援する仲間達のやさしい世界にふれました。
癒されました。
あの頃の自分に力を与えてくれたのは間違いなく彼らの音楽でした。
彼らの音楽、彼らの創造する世界に心から共感することができました。
自分の音楽として自分の人生や毎日を重ねることができました。
それからまた何年かして集客に関して彼らにアドバイスをさせていただく機会がありました。
そのアドバイスはもちろん音楽やステージングなんかのことではなく、私が生業にしているマーケティングのごくごく基本的なことでした。
ストリートやライブハウスではない場所で彼らと話をする機会をえて、
彼らがどれほど真剣に音楽活動をしているのかを知りました。
同時に彼らがどれほど計算高く生きていないかを知りました。
不器用なまでに実直に、
不器用なまでに全力で、
不器用なまでに泣いて、笑って、迷って、彼らが私たちファンに魂の音を届けているのかを知りました。
それから彼らは何かの力に頼ることなく、ワンマンライブを連続でソールドアウトして、
そして昨年、横浜最大のライブハウス、横浜BLIZでのワンマンライブを実現しました。
そこには彼らがいつか見せてくれると約束してくれた、すごい光景のはじまりがありました。
鳥肌が立ちました。
そしてここが彼らの終着点では絶対にないことを強く確信しました。
彼らはそれから新しいステージに向かって歩みはじめ、
私は私で新しいステージに向かって歩みはじめています。
私は一昨年ほど彼らのライブに行くことはなくなりました。
でも昨日も、今日も、そしてきっと明日も私は彼らの音楽に力をもらいます。
魔法は今も健在です。
彼らが私に与えてくれるエネルギーは今も少しも変わっていません。
そして彼らがまた新しい魔法を届けてくれるのを心待ちにしています。
彼らの歌う「奇跡」の歌
奇跡はもう起きているんだと気づかされる曲です。
明日も奇跡はまた起きるんだと信じることができる私の大切な歌です。