「マーケティングは他社の強みを捨てることから始まる」(明日香出版社)がフジサンケイビジネスアイ、日経MJに続き、「日本一明るい経済新聞(ビジネス・サクセス・ジャーナル」(産業情報化新聞社)
あるショッピングセンターでの話です。
ある日、ショッピングセンターの入口で、風船が配られていました。
風船には小さな紙がぶらさがり、何かの商品のキャンペーンの告知がされていました。もちろん風船にも企業名が書かれていましたが、特に記憶に残りませんでした。もちろんどんなキャンペーンだったのかも覚えていません。ただたくさんの子供たちが風船を手にしていました。
さて翌週の話です。同じようにたくさんの子供たちが風船を手にしています。息子も欲しがりますが配っている様子はありません。
「もう終わっちゃったみたいだよ」と言ったら、息子がすぐに「あった!あった!」と叫びました。
確かに少し離れた場所に、たくさんの風船が浮かんでいます。その場所に行くと誰もいません。そして小さな張り紙がしてありました。
「キャンペーン実施中!新製品○○をお買い求めの方に風船をプレゼント!どうぞ自由にお選びください」と。
新製品はお菓子。しかも風船をほしがる年代の子供ではなく、子供のお母さんが喜びそうなもの。
「しかたないなあ」と言いながら、少し嬉しそうに新製品のお菓子を籠に、風船を子供に手渡すお母さん。交渉成立といったところでしょうか?
風船ひとつでも、使い方によっては、強力な売れる・儲かる仕組み化することができます。考えるか?考えないか?与えられたマーケティング予算の絶対金額と販売効果は比例しません。場合によってはテレビ広告をしている会社の商品を上回ることも可能なのです。
マーケティングは力のない者に力を与えてくれます。一緒に学びませんか?