新刊「売れない世界で選ばれ続ける「仕組み」を作る方法」は物語形式のマーケティングの教科書です。
ビジネスノウハウを物語(小説)で伝えるのはよくある手法です。
よくある手法ながら、私もひとりの読者として、物語形式のビジネス書は没入しやすく、ノウハウやメッセージを受け取りやすいと感じていました。
また前著「100人の村で84人に新商品を売る方法」ではショートストーリーという形で物語を取り入れましたが、読者のみなさまからいただいたメールの中でも、「物語形式で非常に読みやすかった」という言葉を多くいただきました。
そこで本編はすべてを物語として書いてみることにしました。
ビジネス書なので、よくあるのは物語を中断し、著者が登場して解説を行うという手法です。
今回はその手をあえて使いませんでした。最後まで物語に没入していただきたいと考えたからです。
そのため本書では登場人物のひとりに、著者が行うべき解説の部分を語らせています。
つまり本書の物語はプロローグからエピローグまでノンストップで物語が進行します。
また本書では物語そのものを楽しんでいただけるようにストーリーそのものを練りました。
そんな本書のあらすじをご紹介します。
倒産寸前の老舗鋳造会社「片山鋳造」は謎のコンサルティング会社、レノン・コンサルティングのコンサルティングを受け、V字回復を果たそうとしていた。
ある日、レノン・コンサルティングから、新たな指示が社長に告げられる。
それはマーケティング室の設立。
若手営業マンの岡田が、マーケティング室の室長として異例の抜擢をされる。
会社の中で居場所を失っていた三人が、マーケティング室のメンバーに加わり、片山鋳造マーケティング室が創設される。
マーケティング室のメンバーとなった4人は、誰もマーケティングのことをよく理解していない。自主的にマーケティングの勉強会を重ねたが、ますますよく分からなくなるばかりだった。
そんな時にマーケティングを学んでいるという、小橋遥がインターンとして片山鋳造にやってくる。
遥は圧倒的に分かりやすい言葉で、独自のマーケティング理論をメンバーに語りだし、メンバーたちは圧倒される。
遥が学んできたことをメンバーとシェアする「勉強会」がスタートする。
やがてマーケティングが動きはじめる。
物語に登場する、企業病に冒され衰退する片山鋳造、解散寸前の売れないロックバンド、廃業を覚悟した中古車販売会社、顧客が集まらないイタリアンレストラン。
売れない世界の中であえいでいた人たちは、遥の勉強会を通して、どのような「気づき」をえて、お客さまから選ばれ続ける「仕組み」を手にすることができたのか?
そして、レノン・コンサルティングの正体は?遥は何のために片山鋳造にやってきたのか?
本書はビジネスの世界でうまく行かず、もがいている人。
叶えたい夢があるのに、そこに一歩も近づけないまま、まさにその夢を諦めようとしている人。
どうしても売りたい大切な商品がある。でも売れない。
そんな方に読んでいただきたくて執筆しました。
新刊「売れない世界で選ばれ続ける「仕組み」を作る方法」(雷鳥社)を読んでやってもいいぞという方はぜひ、お近くの書店又はアマゾンでご予約をお願い致します。