このビジネスブログにも時々登場している彼のことについて書きます。
彼の視点はいつも僕に新鮮な驚きと感動を与えてくれます。
結果を残せることは決して多くはなかったけど彼はいつも一生懸命でした。
無力 2007年12月14日
あの日も彼は頑張っていました。
それは幼稚園での初めての発表会の練習。
僕が発表会を観に行けることになったことに飛び上がって喜んでくれました。
でも彼は発表会の直前に水疱瘡に罹り結局、発表会に出ることは叶いませんでした。
あの日、彼の小さな体を抱きしめ、彼のくやしさを全身で感じました。
卒園 2010年3月25日
あの日、彼が幼稚園を卒園した日、僕は彼を通して僕の父の気持ちに触れることができました。
僕は彼と共に父親として成長させてもらっているとあの日、感じることができました。
曲がり角の先に 2011年12月4日
あの日、彼は雨の中、曲がり角の先で友人に会いました。
小さな奇跡を見たような気がしました。
大人になって、何でも合理的に考えるようになって、何でもうまくやろうとして、そして大切なものを置いてきぼりにしてしまってるのかもしれない。
そんなことを彼から教わりました。
全力で走れ 2013年5月21日
あの日、彼は全力で自転車を漕いでいました。
それは小さな約束を守るため。
何でも計算づくでうまく行動できると思い込んでいる大人。
結果がだめでも「私は全力で頑張りました」と伝えて、とりあえず体裁を整えようとする大人。
いつからか全力で走ることを忘れてしまった大人。
小さな約束の重たさを忘れてしまった大人。
本当に大切なことを知っているのは僕ではなく彼の方だとあの日、僕は思いました。
勝敗のルール 2013年12月11日
あの日、実は仕事のことで少し心が折れそうになっていたあの日。
彼は僕にじゃんけんをしようと言ってきました。
それは負けた方が勝ちというおかしなルールのじゃんけんでした。
勝敗のルールは自分で決められる。
でもそれはいつも自分が勝ったことにするためじゃない。
自分が勝敗のルールを決めたとしても、だからこそ負けは負け。
この小さな出来事で僕は再起動することができました。
そんな彼も今年の春、小学校を卒業し、中学校に入学しました。
本当に早いものですね。
学校から帰ると「ただいま」ではなく「行ってきます」と言いすぐに家を飛び出していく彼。
グーグルとYOUTUBEを使いこなして調べものをしてくれる彼。
車の助手席で(方向音痴な僕に)道案内をしてくれる彼。
少しだけ大人になりました。
おめでとう。