自分が行ってきたさまざまなことには後悔も言い訳もありません。行っていることのすべてが正しいとは思っていませんし、人よりもたくさんの回り道をしてしまうこともちゃんと自覚しています。この年齢になっても人と
うちの娘がずっとスケジュール帳をほしがっていました。
小学1年生がスケジュール管理をするとも思えないし、笑
そのうちに飽きるだろうと思ってほっておきましたが、
いつも雑貨屋さんに行ってはスケジュール帳をあこがれの目で見ていました。
僕はついに根負けして仕事の途中で、娘のスケジュール帳を買いに行きました。
帰宅はいつも深夜になりますので、当然、娘には手渡すことはできません。
手帳は娘の枕元にそっと置いておきました。
翌日も始発便で大阪に行き、そして最終便で帰宅しました。
当然、帰った時には娘はもう寝ています。
「娘はよろこんでくれたんだろうか?」
そんなことを考えながら、まだ新品の手帳をパラパラとめくっていると、
そこに娘の拙い字を発見しました。
今日の日付の欄に一行だけ、こう書いてありました。
かってもらったひ
娘は今日一日、本当にたいせつそうに、
そして本当にうれしそうに手帳を持ち歩いていたそうです。
僕は彼女のその笑顔を見ることはできませんでしたが、
彼女の書いたその一言が、僕を一瞬で笑顔にしてくれました。
子供の頃は毎日のように「はじめてのひ」があります。
だから子供たちはキラキラとした目をして、ワクワクした足取りでやがて走りだすのでしょうね。
でも本当は大人にも「はじめてのひ」はあるのかもしれません。
それに気づかなくなったり、感動したりしなくなっただけなのかもしれません。
少なくとも大人は「はじめてのひ」を自分の意思でいくらでも作ることができます。
立ち止まってないで、またワクワクしながら明日を迎えよう。
そんな気持ちにさせてくれた魔法の8文字でした。