「マーケティングは他社の強みを捨てることから始まる」(明日香出版社)がフジサンケイビジネスアイ、日経MJに続き、「日本一明るい経済新聞(ビジネス・サクセス・ジャーナル」(産業情報化新聞社)
私の横浜西区の事務所の近くに、洪福寺松原商店街という商店街があります。
ここは横浜駅からも離れ、最も近い相模鉄道線天王町駅からも500m以上もあります。でもここには平日でも約2万人、休日ならば3万人の人が訪れます。
商圏は広く、近隣だけでなく車やバスなどを利用して訪れます。この奇跡の商店街には全国から視察団が訪れることもあります。
この商店街を私はもう10年近くも生活の視点で見てきました。なぜ松原商店街は繁盛し続けているのでしょうか?この答えは残念ながら単純ではないと思っています。
これから少しずつこのブログで解説をしていきたいと思います。地域振興おヒントになれば幸いです。
この商店街にはアーケードもありません。八百屋さんは道路に商品をならべて販売しています。しかし、平日でもご覧の活気です。
まるで商店街全体が市場のようでもあります。この「市場」というコンセプトにブレを感じさせないのがこの商店街の第一の特徴です。
すべての店がこのコンセプトを崩していないのです。松原商店街のほとんどの店は古いままで、看板や屋号のない店もたくさんあります。実はここに秘密があります。
この街では個々の店がブランドを主張するのではなく、松原商店街というブランドの中のひとつのカテゴリーとして生きているように感じます。街全体が商店街というテーマパークになっているのです。
決してここでしか手に入らないものを販売している訳ではありません。確かに商品は安いのですが価格破壊というほどではありません。しかしこの街のコンセプトには何か惹きつけられるものがあるのです。